2025.12.04日印連携の象徴校
「インド工科大学ハイデラバード校」が『Cognavi』を導入
株式会社フォーラムエンジニアリング(本社:東京都港区、代表取締役兼社長執行役員:佐藤 勉、以下「当社」)は、当社インド子会社Cognavi India Private Limited(以下「コグナビインディア」)がインドで提供する新卒学生の就職活動支援サービス「Cognavi」において、インド工科大学(Indian Institute of Technology、以下「IIT」) ハイデラバード校へのサービス提供を開始したことをお知らせします。これによりインドを代表する大学であるIIT8校で「Cognavi」が導入されたことになります。
インド工科大学ハイデラバード校(IIT Hyderabad、以下「IITH」)は、2007年8月の安倍晋三元首相とインド首脳との会談を契機に日本政府の支援で設立された、日印連携の象徴的な大学です※1。キャンパス施設や研究設備は日本政府の支援のもと整備され、東京大学の専門家も設計に参画しました。2008年の開校以来、人工知能や半導体など先端分野の教育拠点として急成長を遂げ、2024年にはモディ首相が祝辞を寄せたキャンパス完成記念式典も開催されています。さらに、学内にはスズキ株式会社が支援する「スズキ・イノベーション・センター」が設置され、日本企業との連携を深めています。IITHはNIRF2025で総合12位、エンジニアリング部門7位にランクインし、1950年代から続く伝統校「OLD IIT」と肩を並べる評価を獲得しました。2008年設立の「NEW IIT」としては異例の快挙であり、短期間で国内トップクラスの教育機関と同等の評価を得ていることは、優秀なエンジニア人材が集まり先端分野で急成長していることを示しています。
- JICAニュースリリース「インド工科大学ハイデラバード校完工式典開催:日印の人的交流の推進に向け、モディ首相も祝辞」(2024年2月26日)参照
【「Cognavi」導入済みIIT一覧】
IITHが「Cognavi」を導入した背景には、モディ首相が掲げる国策「メイク・イン・インディア」があります※2。製造業振興に不可欠な機電系人材の育成を支えるため、大学は「Cognavi」を活用し、学生が学びをキャリアに直結させる環境を整えています。これにより、従来の情報不足を解消し、インド企業との直接的なつながりを通じて新たな雇用機会が広がります。「Cognavi」は2023年6月のサービス開始以来39万人の会員を有する急成長中のプラットフォームであり、日本での就職を希望する学生には「Work in Japan」を通じて日本企業への就職も支援しています。コグナビインディアは今後もIIT各校への導入を進め、企業と学生をつなぐ新しいインフラとして採用プロセスの合理化と産学連携の強化を目指してまいります。
- JETRO地域分析レポート「メイク・イン・インディアの成果に夜明け?(インド)貿易赤字からひも解く経済構造」(2021年4月22日)参照
フォーラムエンジニアリングおよびIITH関係者が参加。